理想と現実のすり合わせ

仕事のギャップに悩まないための知恵袋

医療ドラマとは異なる看護師の現実

幼少期や学生時代に医療ドラマを観たことがきっかけで、看護師になる人は少なくない。こうしたテレビ番組の影響で専門職を目指す場合、実際にその世界に入った時に現実とのギャップに苦労するケースはたくさんある。

ドラマと現実で大きく違う点の一つが職場の人間関係だ。医療ドラマでは、看護師同士が仲良くチームワークで困難を乗り越えていくストーリーが多くあるが、実際の現場は異なる。実際、看護師退職する理由の上位に位置するのが、職場の人間関係だ。

女性は男性に比べて感情的になりやすく、意見の対立で衝突することも珍しくない。また、集団行動を好むことで職場内で派閥ができてしまう場合もある。和気あいあいとした雰囲気で仕事ができる職場がある一方、上下関係の厳しさやグループの派閥が顕著に見られるような冷め切った職場もあるのだ。そのため職探しの段階で、見学をしたり、同業者から評判を聞いたり、ネット上の口コミをリサーチしたりと、内情を見極めておくことが必要だ。

医療ドラマでは、視聴者の興味を引くために毎回のように何かしら大きな事件が起きるが、現実の医療現場ではこうした事件はそう連発するものではない。命に係わる病気や怪我人を相手にする救急病棟など一部の例外を除いて、大半の勤務先は毎日同じ作業の繰り返しとなる。

実際、刺激的な毎日が送れることを期待して看護師を目指したが、現実とのギャップでモチベーションが維持できずに辞めてしまう人も少なくない。ドラマがきっかけで看護師を目指そうと思った人は、憧れだけで動き出す前に、現実の世界について知っておく必要があるだろう。
医療ドラマと現実の相違点を知るなら、【看護師が語る医療ドラマアレコレ】というサイトを参考にするといい。